退職金コンサルの実際の一例
事務所は以下のような流れで退職金に関するコンサルティングを行います。
STEP1 現状分析
まずは、貴社の適格年金の状況を把握します。
- 適格退職年金の決算書
- 各人の積立状況表(契約会社より入手)
- 就業規則と退職金規程
- 会社における退職金のの位置づけ
- 会社の財務諸表
- その他
に基づき、今後、適格退職年金の積み立て額と発生する退職金額を把握します。
また、積み立て額が不足する時期および会社の体力を分析します。
STEP2 新退職金制度の基本方針の決定
- どのような従業員を対象とするのか
- どのレベルの従業員にどのくらいの金額を予定しているか
など、新退職金制度の基本方針(モデル退職金カーブ、代替措置など)を決定します。
STEP3 退職金制度の設計
具体的な設計手段としては、
- 職能資格ポイントや勤続年数ポイントに、あらかじめ決められた単価を掛け合わせる「ポイント制」
- 退職時の役職(職能資格)ごとにあらかじめ退職金金額を設定しておく「定額制」
など
例)ポイント制の場合の一例
(1)現行制度の水準の確認
(2)ポイントの設定
- 現状の、実際に支払われた退職金の金額と、役職、勤続年数などを把握して、モデル退職金を作成し、1ポイント当りの単価を算出する。
- 資格ポイントと勤続ポイントを設定し、最後に両ポイントを融合させます。
- これら2つのポイント配分を変えることで、「1.資格(成果)重点型」か「2.年功重点型」かを会社の社風や今後の方針に基づいて設定。
STEP4 運用の決定
税制適格年金からの移行先として、一般的に移行が容易とのことから、中退共をお勧めいたします。
中退共だけでは、いくつかの問題点が指摘されます。
- 積立不足が発生しないかわりに、適格年金での積立不足分が顕在化されます。
(退職金規程での退職金を維持しないとならないため)
- 掛金が損金になるため、積立てた金額は会社の資産とはなりません。
退職金も従業員の口座へ直接支払われます。
(退職事由による、減額や不支給が非常に困難)
などがあげられます。
その対応として、積立てた金額が会社の資産となり、キャッシュフロー上、手元流動性を確保できる「社内積立」をお勧めいたします。
運用先が決ったら、STEP5の運用手続きをおこないます。
STEP5 運用手続き
運用先には、中小企業の場合、中小企業退職金共済制度(中退共)や民間保険を利用することが、実際、最も多い。
以下は、中小企業の退職金改革をする上で、もっとも多いパターンです。
ひとつ、実際に行った事例を記載します。
もちろん、細かい内容は会社ごとに異なってきます。
STEP6 退職金規程の変更
労働基準監督署へ提出する退職金規程の変更をおこないます。
STEP7 従業員への説明用資料作成
退職金改革の結果、特に金額が下がる人にとっては重大な問題です。
今はよくても将来トラブルとなることも考えられますし、モチベーションが下がってしまっては改革の意味もなくなってしまいます。
従って、十分説明し、同意を得なければなりません。
そのような、同意を得やすい説明のアドバイスをさせていただきます。
(適格年金解約時に従業員へ支払われた分を退職金の前払い扱いとすること、退職金規程変更の必要性、経緯および内容など。)
|